短時間正社員として働くにあたり

 私は今短時間正社員として働いていますが、転職する前に短時間正社員で働くパパについて調べてもあまり情報が無かったため、とても不安でした。もしも同じような境遇の方がおられたら、ぜひ参考にしてください。

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  1. 転職の経緯
  2. ほんとうに短時間か
  3. 短時間正社員になってよかった

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  1. 転職の経緯

 元々は実家の工務店に務めていたのですが、休みは月に1日か2日あるかどうかだったので、奥さんが子育ての疲労で参ってしまったため、このままでは駄目だと思い1度目の転職をしました。

 ところがその頃は実家から出て賃貸に住んでいたため、短時間正社員では到底やっていけないので、苦肉の策で平日に2日休日を取れる不動産会社で営業マンとして働き始めます。しかし保育園のない日曜祝日をカバーできないことが原因で、2度目の転職をして現在の職場で働き始めます。

 今思えば実家から出る時に躊躇わず短時間勤務ができる環境を探すべきだったと思います。でもあの頃の自分にはその勇気は無く、結果として半端な選択をしてしまいました。工務店時代は年齢に不相応な高給だったので、給料が下がることが怖かったわけです。それに、がっつり働いて稼いでなければ人として恥ずかしい、周りからナメられたくないという気持ちも強かったと思います。

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 2.ほんとうに短時間か

 短時間正社員の求人は少ないながらも見つかりました。ただ、本当に残業を強要されないか?そもそも現場は短時間勤務を受け入れる風土がある会社なのか?という点が一番心配でした。実際、私が就職した不動産会社は大手で会社としても短時間正社員の採用はしていますが、案内や契約手続きでお客さんが来店することになれば当然残る必要がありますし、拒めば売上を取られることもあります。要は短時間勤務という働き方が、不動産業界の常識に対してミスマッチだったのです。

 そういったミスマッチが起こりそうな会社を省いて、最後に残ったのが今私が在席している会社でした。とらばーゆのような女性向けの求人ではなく、一般的な求人サイトで短時間勤務、短時間正社員というキーワードの検索に引っ掛かったかと思います。幸い、謳い文句通り4時の定時できっちり終わらせてもらえています。役員さんの方からも「4時で上がれそうですか?」と気遣ってもらえて、本当に有り難いです。

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 3.短時間正社員になってよかった

 給料については心配していましたが、私の場合は家庭の事情により、もう短時間勤務しか選択肢が無かったので、無いものはないと思って何とかする努力をするしかないと思って覚悟を決めました。そのうち副業を始めるかもしれませんが。

 ただ、9時〜16時就業は思っていたより遥かにたくさん時間を作ることができ、精神的にゆとりのある暮らしができているので、本当に今の仕事を選んで良かったと思っています。

 おそらく、私のように男性で短時間勤務を選ぶ(選ばざるを得ない)人は、何かしらの事情で切羽詰まった状況にある人だと思います。ですがそういった人こそ、思い切って選択するべきだと思います。1度逃げて、まずは落ち着いて生活できるようになれば、また前向きに今後を見据える元気が戻ってきます。もし一人で悩んでいる人がこれを読んだなら、逃げる勇気を持って思い切った選択をしてください。そして自分の選択に責任をもって行動すれば、きっと次の道がまた見えてくると私は信じてます。